電卓って、マニュアルを見なくてもなんとなく使えてしまいまよね。
でも、AC と C などのクリアキーって、メーカーによって仕様が違ったりして、実はよくわからないまま使っていませんか?
せっかくなら、効率よく使い分けたいところです。
そこで今回は、つい何気なく押している “クリアキー” について解説いたします。
クリアキー

カシオとシャープで挙動が違うキーがあります。
特に C は同じマークでも、カシオとシャープでは違った働きをしますので注意が必要ですね。
カシオ AC C ▶ MC
カシオ AC
GTメモリーを含めた全てのデータを消去。計算を初めから行いたいときに使います。ただし独立メモリー(MR)は消えません。
計算の初めに計算結果を消去することは大切です。
ACを押す癖をつけておくとイイですね。
【例】132+ 248 を計算し、1900からその結果を割る場合
AC MC 132 + 248 M+ 380
AC 1900 ÷ MR = 5
M+ と MR については メモリー計算編 をご覧ください。
※ 数字は電卓の画面表示です。
カシオ C
表示している数値だけを消去。数字を打ち間違えたときに使います。演算中の数値や独立メモリー(MR)、GTメモリーは消えません。
【例】123 + 456 = を計算しようとして 456 を 465 と入力した場合
AC 123 + 465 C 456 = 579
カシオ ▶
表示している最右端の数字を1文字だけ削除します。
パソコンの BS ですね’。
便利なキーなので、電卓を購入する際はこのキーがついている機種をお薦めします。
【例】123 + 456 = を計算しようとして 456 を 46 と入力した場合
AC 123 + 46 ▶ 56 = 579
カシオ MC
独立メモリー(MR)を消します。
【例】300 ÷ (1 ー 400 ÷ 1,000) を計算する場合
AC MC 400 ÷ 1000 M+ 1 – MR = MC M+ 300 ÷ MR = 500
詳しくは メモリー計算編 をご覧ください。

シャープ CA C RM C・CE ➡ GT
シャープはクリアーキーが多いので、面倒に思えるかもしれませんが、一度覚えてしまうと便利です。
シャープ CA
独立メモリー(RM)、GTメモリーともに全ての数値を消去します。
【例】独立メモリーを含め、全ての計算結果を消去してから 123 + 456 を計算する場合
CA 123 + 456 = 579
シャープ C
演算中のデータを消去。独立メモリー(RM)とGTメモリーは消えません。
【例】132+ 248 を計算し、1900からその結果を割る場合
CA 132 + 248 M+ 380
C 1900 ÷ RM = 5
M+ と RM については メモリー計算編 をご覧ください。
シャープ CE
表示している数値だけを消去。数字を打ち間違えたときに使います。演算中の数値や独立メモリー(RM)、GTメモリーは消えません。カシオのC と同じですね。
【例】123 + 456 = を計算しようとして 456 を 465 と入力した場合
CA 123 + 465 CE 456 = 579
シャープ C・CE
1回押すとCE、2回押すとCの働きをします。
【例】123 + 456 = を計算しようとして 456 を 465 と入力した場合
CE CE 123 + 465 CE 456 = 579
シャープ ➡
表示している最右端の数字を1文字だけ削除します。
パソコンの BS ですね’。
便利なキーですので、電卓を購入する際はこのキーがついている機種をお薦めします。
【例】123 + 456 = を計算しようとして 456 を 46 と入力した場合
CA 123 + 46 ➡ 56 = 579
シャープ MC
独立メモリー(MR)を消します。
【例】300 ÷ (1 ー 400 ÷ 1,000) を計算する場合
CA 400 ÷ 1000 M+ 1 – RM = CM M+ 300 ÷ RM = 500
詳しくは 電卓メモリー編 をご覧ください。
シャープ GT
1回押すとGTメモリーを表示、2回押すとGTメモリーを消します。GTメモリーだけを消してくれる機能は何気に便利です。
【例】300 ÷ (1 ー 400 ÷ 1,000) を計算する場合
CA 400 ÷ 1000 = 1 ー GT GT = 300 ÷ GT = 500
演算キー + ー × ÷
演算キーを押し間違えた場合、カシオ、シャープともに正しい演算キーを打ちなおせば訂正できます。
【例】200 + 300を間違えて200 – と打ってしまった場合
200 – + 300 = 500
【まとめ】電卓のクリアキーを使いこなして、計算ミスを減らし効率アップ!
この記事では、電卓におけるAC、C、▶といった主要なクリアキーの役割と、カシオとシャープなどメーカーによる動作の違いを詳しく解説しました。
特に、Cキーの挙動の違いや、クリア関連のキーを理解することで、入力ミスを素早く訂正し、よりスムーズな計算が可能になります。
日々の計算作業を快適にするために、ぜひ本記事で紹介したクリアキーの使い方をご活用ください。
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